「毎日が週末発想」という考え方をアレンジした貢献への挑戦

目の前にあることにそれなりに取り組んでそれなりに充実を得てきましたが、「成し遂げたい」と思うことには出会えませんでした。変化の起点は30代の終わりに起こったある出来事だったようです。そのことがあったおかげで、自分の人生の舵の取り方に気付きを得たと、約10年たった今になって思います。

今回の記事の見出し
1 「成し遂げる」という考え方は止めて「貢献する」と発想してみる
2 どんな方法で
3 リカルド・セムラー氏との出会い
4 「毎日が週末発想」という考え方をアレンジした貢献への挑戦

「成し遂げる」という考え方は止めて「貢献する」と発想してみる

僕はあることをきっかけに毎日毎日約10年間、精神的に病んでいると思われるくらい顕在潜在意識の中であることに悩み、煮詰まっていました。ある時、鍋の底に穴が開いたのでしょうか。とにかくいっぱいいっぱいで、人から見える自分など意識する余裕なんてまったくなくなったときに、自分ができることの範囲に気がつきました。わずか数人の大切な人たちでさえも、自分が理想と思い描くような形では支えきれないことの方が多く、できたとしてもそれは偶然というか、たまたまというか、運が良かったというか・・・

「無理をして頑張りすぎると一つのことを最優先して他のこと考えられなくなり、自分の現実と理想のギャップを埋めることばかりに考えが支配されて自分にも周囲にもストレスが溜まる。その結果、自分と周りを不幸にする確率が上がる」

そう思ったのです。

特に家族への影響は大きいと思います。「自分の子供達には幸せになってもらいたい」というような純粋な思いはみんな何よりも持っているのではないでしょうか?だから仕事を頑張ろうと思える人は少なくないでしょう。そんな人達で、自分に厳しい人ほど自分と家族に無理をさせてしまう。努力は大切ですが度を過ぎての無理はやっぱりよくない。無理の期間が長いほど家庭でも組織でも仲間でもストレスが溜まっておかしくなる。最悪は崩壊でしょう。

「そういう無理が、努力している人たちに起こらないようできることはないだろうか?そんな貢献はできないだろうか?」

そんなことを考えるようになりました。

どんな方法で

多くの人は「家族の幸せこそが自分の生きがいでモチベーションの根源」ではないしょうか?もちろんそうでない方もいるでしょう。しかし、私は最も身近で自分の現実を投影しているのが家族であり、家族の幸せそうな姿こそ生きる力、すなわちモチベーションになるのだと思います。

仕事は生活費を稼ぐ上で切り離せなません。人生の多くの時間を割り当てます。そこで生み出される収入が家族を支えますから現実として足りる稼ぎが必要です。働くためには健康でなければなりません。病気になってしまうと働くことができなくなってしまうかもしれません。家族は自分無しで自立しなければならないという状況になるかもしれません。小さい子供を二人三人と抱えて父親または母親だけで子育てをしながら収入を得るのは大変な苦労が伴うことでしょう。

一方で、両親で子育てをしながら稼ぐことができたとしても、家族と過ごす時間が十分にあるとは限りません。親にしてみれば子供や家族と過ごす時間はモチベーションアップにつながりますしエネルギーの源にもなります。子供にとっても両親と過ごす時間は大変貴重で大切なものです。

「努力が行き過ぎて、過剰な無理へ陥ってしまう閾値を高くする。」

そんな方法で自然にできたらいいなと思います。

リカルドセムラー氏との出会い

TEDで素敵な出会いがありました。2014年のことです。そこで聞いたリカルド・セムラー氏のプレゼンテーションは私にとって衝撃的でした。「どうやったら彼の話していることを実現できるだろか?」「そこに向かうためにはどうすればいいのだろうか?」

それから数年後に友人のフェイスブック記事から、株式会社ソニックガーデンの創業者で代表取締役社長の倉貫義人さんのブログを読む機会に恵まれました。私がリカルド・セムラー氏のプレゼンテーションを聞いてから思っていたことを、倉橋さんはその何年も前から実践していたのです。倉橋さんとは視点が違うかもしれませんがその内容には学ぶところが大変多く、そして共感しました。

リカルド・セムラー氏はこのことについて本も出版していました。「The Seven-Day Weekend」というタイトルです。日本語版もあります。2002年10月が初版なので、今から16年も前のことです。

私はどうやったら「効率よく仕事をする」「能力を発揮する(心身のコンディションを整える)」「家族と過ごす時間をもつ」「社会貢献活動をする」ということを実現できるかと常々考えていたので、その本の内容はとても興味深いものであり、多くの共感がありました。私は行動の前にもっとも大切にしていることがあって、それに合致した考え方でした。私は一日の時間の使い方や平日週末の時間の使い方を、日中は仕事、週末は休み、というような固定観念を無視して組み立てています。

毎日が週末発想という考え方をアレンジした貢献への挑戦

一緒に働く人たちには健康でいてもらい、収入を上げて、時間と場所の制約から解放し、毎日を週末のように過ごせるようにする。(週末は仕事と家族のこと、そういった必要なことを自宅や出先でこなします。決してだらだらと過ごす毎日という意味ではありません。時間の使い方と場所の選び方の自由度を上げることで家族と仕事の両立をはかれるようにするということです。)

こういうチームを作り上げることで、そこに関わる人たちを幸せにするというのが僕のできる貢献ではないかと思いました。

まずはスリーワイズグループの一つの会社で、そんな「貢献」に挑戦できたらいいなと思っています。時機を見てその会社の全員と話をして、挑戦していけそうかの相談をしてみたいと思います。

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